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はみ肉

むねにくブログ用

『沈黙』できなくてこんなとこで吼えてる

ことばの乱痴気騒ぎ

『沈黙-サイレンス-』観てその日に書いて次の日にちょっと直した、荒いを通り越してるけど混乱と昂揚についてはこのままにしといた方が正確なのでジレンマする備忘録。




怪作やった。ぼくは出来上がったものを観るだけの日本人だからまだそこまでだけどつくる側は死ぬほど辛いだろこれ。特に主要キャストはずーっと映画のテーマ、信仰とは何か神とは何か信じるものはどうすべきか、そういったものらについて考え続けさせられるのだから観てる側でまだ良かったみたいな邪な感想も顔を出してしまう(しかもそんな感想を抱いたこころもやっぱり劇中でひん剥かれる)。そうしなきゃ役やれないのもあるけど演ってるうちに嫌でも役をすりぬけて自分自身がひたすら問われるの想像しただけで十二分に肝が冷える。



得られる感想の中では「幕府サイドの論理のすり替えに義憤しとけばいいものではない」が中々タイムリーだと思う。劇中でもその辺がっつり描写されてるのエグみがある。「幕府サイドの論理のすり替え」を色々な言葉に代えると互換性の高さに気づくことうけあい。



完成まで何で時間こんなかかったん、というのが観る前の感想筆頭だったけど一回観たらもうそんなこと言ってられねえわ。時間かかるよこれ。すげえかかるやつだよ。かかってない方まであるよ。しんどいとこ全部載せだもん。



高山さんが奉行所の下級役人で出てきたときそういうシーンじゃないのにプオタの癖で一瞬テンションが上がってしまうという予想外のハプニングに見舞われた以外は観てる間始めから終わりまで延々と詰められてた。本格的な説教は地獄に堕ちてからでお願いしますってくらいにあらゆる心の痛点を突かれた心地がした。そんなことを書けるのも映画観終わったからで、鑑賞中はずーっと頭がぐるぐるしてた。言語化できなくて、言語化できないことがぐるぐるを加速させるという凶悪なシステムだった。そういうおっかない映画でした。だから間違ってB級映画的なものを期待されるリスクを鑑みた上でやっぱり「怪作」呼ばわりでいいと思います。パンフ買っといて良かった。